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Complex
第4章 新天地
最後のお客様を見送り、シャッターを閉める。

金曜日から始まったオープンの3日間は、大成功だった。
友香も土地を持て余している方から、管理運用の相談を受け、来週の平日に再度来店の予約ももらえた。
これが決まればかなり大きい。

他の社員たちも各々楽しんでいたようで、それぞれが笑顔で労いの言葉を掛け合っている。
部長からも、打ち上げにでも使ってと僅かだが封筒が渡された。

本当ならばこのまま打ち上げに行きたいところだけれども。
とりあえずは明日も仕事。
火曜日の夜に全員で行くことになった。
急な異動だった者も多く、まだ打ち上げも懇親会もできていないけれど。

この10日間準備に追われている間に、いい関係ができている。
同じスタートラインに立ち、全員で動いた結果だ。
友香も含めて、同年代ばかりなので目立った上下関係もない。
これから先、意見の相違でぶつかり合うこともあるだろうけど。
見た限りではそこまで癖のある人間もいない。

今までで一番楽しく仕事ができそうだ。

満足してふと携帯を見ると、メールが来ていた。

「あ〜」

つい、声が漏れる。

「店長、どうしたんです?なんか悪い話でもありました?」

目敏くその声に反応した社員が声をかける。

「あ、ううん。なんでもないの。大丈夫、部長たちも褒めてくれてたよ」

笑顔で応えた。

圭太。
最近の忙しさに忘れていた。
もう連絡もないと勝手に思い込んでいた。
何事もなかったかのように、自然に消えることはできないみたいだ。
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