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第4章 新天地

友香の家の最寄り駅。
綾瀬の店もあるその駅に圭太はいる。
明日も仕事ではないのか。
そう思っても、待つと言われれば行くしかない。

結局、断るつもりで送ったメールの真意に気付いているのかいないのか。
ただの友達として会いたい、との圭太の言葉に折れてしまった。

それでも打ち上げのある今日という日を選んだのは、やはりどこかでせめぎ合っていた心の表れだ。
そんなことも知らずに圭太は、待ってくれている。

パーキングに車を停め、圭太に連絡をする。
近くの居酒屋にいるとのことだった。
なんとはなしに、綾瀬の店でなくて良かったとほっとする。

その店は、綾瀬の店を超えて数件の場所だった。
それだけでもなぜか綾瀬の顔が目に浮かぶ。

カウンターで、少しの顔を赤らめて圭太がすわっていた。