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第4章 新天地

言われるがままに車を走らせる。
見慣れた景色。
車内は無言で進むけれど、お互い何か言葉を発する必要はなかった。

友香は綾瀬の言われるがままに綾瀬のマンションの来客用のスペースに車を停める。
車を降りて運転席に回った綾瀬はドアを開け、車から降りることを躊躇っている友香の手を取った。

また、こうして甘えてしまう。
あんなことがあったばかりなのに、どうしてもこの手を振り払えない。

綾瀬の手からは暖かいものが伝わってくる。

そのまま二人はエントランスをくぐり、綾瀬の部屋に向かった。