この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいんだね
第2章 情熱は二種類
小百合は一瞬、飛び跳ねたいくらい嬉しくなった。
誕生日に呼んでくれるなんて。
それも1ヶ月も前から予約してまで。
しかしすぐに冷静になり、笑顔だけを浮かべて首を傾げた。
「ありがとう・・・でも、私なんかでいいの?お兄さんがプレゼントをもらう側の立場のはずなのに、私にお金を払ってもらわないといけなくなるし・・・。それに私って・・・」
高いでしょ?とは、口に出せなかった。
松浦は小百合の気持ちを察してか、相変わらず優しい表情で首を左右に振った。
「そんなこと気にしないで。俺がその日どうしても小百合ちゃんに会いたいんだよ。ダメ?」
「まさか。ありがとう。嬉しい、本当に・・・。ねぇ、お兄さんいくつになるの?」
「けっこーいいトシだよ。34歳」
「へぇ、ほんと?見えないね。20代だと思ってた。私のママと同い年だ。あ!ねぇ、なにか欲しいものある?」
「え?」
「誕生日にプレゼントがなんにもナシなんて私がイヤだから」
松浦は笑いながら小百合の身体から手を離し、ベッドから腰を上げてドアの方へ向かった。
誕生日に呼んでくれるなんて。
それも1ヶ月も前から予約してまで。
しかしすぐに冷静になり、笑顔だけを浮かべて首を傾げた。
「ありがとう・・・でも、私なんかでいいの?お兄さんがプレゼントをもらう側の立場のはずなのに、私にお金を払ってもらわないといけなくなるし・・・。それに私って・・・」
高いでしょ?とは、口に出せなかった。
松浦は小百合の気持ちを察してか、相変わらず優しい表情で首を左右に振った。
「そんなこと気にしないで。俺がその日どうしても小百合ちゃんに会いたいんだよ。ダメ?」
「まさか。ありがとう。嬉しい、本当に・・・。ねぇ、お兄さんいくつになるの?」
「けっこーいいトシだよ。34歳」
「へぇ、ほんと?見えないね。20代だと思ってた。私のママと同い年だ。あ!ねぇ、なにか欲しいものある?」
「え?」
「誕生日にプレゼントがなんにもナシなんて私がイヤだから」
松浦は笑いながら小百合の身体から手を離し、ベッドから腰を上げてドアの方へ向かった。