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けいやく
第8章 かいほう。


貴方を求めた腕と共に、


『貴方が欲しい』


口をついて 言葉を繋ぐ。
掌は 貴方の 陰茎を 捉える。

熱く硬くそそり立つ塊を 包み、上下に手を滑らす。


「まだ駄目だ」


そう言い、

貴方の指は 私の陰部の中を 荒々しく掻き回す。

求めていた刺激。
瞬く間に 達した。


ーーーーーーーーーー

カチャ
その音と 共に 空気が動く。


「今度は 私が お相手しよう」


貴方以外の 聞きなれた声、
視覚を開放され写る 男の顔。

視界の片隅に 写る貴方、
背中を向け 歩き出していた。

歩き出した方向に 女が、


『待っていたわ』


女の声も 良く聞きなれた声だった。


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