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けいやく
第3章 流されて。
「知絵さんと 彼が 此処で 逢っていたのは 川瀬は 知っている
いつからかも」
茫然と まだ、その場に 立ち尽くす私。
滝野が 躰を 離し、背中の ファスナーを 下げているのも 気がつかず。
肩に 外気が 触れ、思考が 今に シフトする。
気がついた時には、ワンピースが 床に 落ちた 瞬間だった。
『あっ、』
「今更」
そう囁かれて 首筋に ヌメりを伴い、熱を持ったざらついた 感触と 共に、
「川瀬も 今頃は」
そこ迄 聞き、悟った
貴方も やはり、
その後の 言葉は 頭に入って来なかった。