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けいやく
第8章 かいほう。
「ここら辺が 前より 丸みが出たな」
そう 言葉を零し、腰の曲線に掌を滑らす。
『お身体、洗ってますので 粗相しないで 頂きますか』
「また 他人行儀な」
目を細め 笑っているが、瞳の奥は 冷静に私を 捉えている。
腰を 撫でていた 掌が お腹をつたう。
擽ったさに 身を攀じる。
「続けて 洗いなさい」
腕を 洗い終え 鎖骨から胸に、スポンジを 滑らす。
お腹を 撫でていた 掌が、お腹をつたい 胸の膨らみに、
『あっ、』
咄嗟に 声が漏れる。
「どうした」
『いえ、』
気を立て直し そのまま 腹部 脚にスポンジを 滑らせた。