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初音さんの二十日間
第13章 初音さんの二十日目
「…寝てる」
細長いカラダを折って、ソファーですやすや眠る顔を見たらなんだかもう…チカラが抜けてしまったよ。
ああ、そうだね。疲れていたよね。
そんな素振りは見せなかったけど、さすがのキミだって当日になれば緊張したよね。
ずり落ちそうなメガネをそっとはずしたら、パチリと目が開いた。
「やべ! 寝ちゃってた!」
「お疲れ。どうだっ…」
言い終わる前に引き寄せられて塞がれた言葉は、しばらくの睦みあいが終わるまでちょっと保留。
会いたかったよぅ。心配だったんだから。
ようやく緩んだ腕からすり抜けて、形のいい鼻をつまんでやった。
「発情期か」
「ふふっ」
ソファーから半身を起こして大きくのびをしたあと
「ふわあー、腹へったぁ」
そんな様子に安心して、私はポンと手を叩き
「さぁ、メシにすっぞ」
とキッチンへデパ地下の戦利品を運んだ。
細長いカラダを折って、ソファーですやすや眠る顔を見たらなんだかもう…チカラが抜けてしまったよ。
ああ、そうだね。疲れていたよね。
そんな素振りは見せなかったけど、さすがのキミだって当日になれば緊張したよね。
ずり落ちそうなメガネをそっとはずしたら、パチリと目が開いた。
「やべ! 寝ちゃってた!」
「お疲れ。どうだっ…」
言い終わる前に引き寄せられて塞がれた言葉は、しばらくの睦みあいが終わるまでちょっと保留。
会いたかったよぅ。心配だったんだから。
ようやく緩んだ腕からすり抜けて、形のいい鼻をつまんでやった。
「発情期か」
「ふふっ」
ソファーから半身を起こして大きくのびをしたあと
「ふわあー、腹へったぁ」
そんな様子に安心して、私はポンと手を叩き
「さぁ、メシにすっぞ」
とキッチンへデパ地下の戦利品を運んだ。