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初音さんの二十日間
第3章 初音の心は母心
「うちの酒屋、あんまり景気良くなくて。何年か前からお袋が外にパートに出るようになったんすけど」

大手に押されてコンビニ化する酒屋が数多くある。酒一本で個人経営するのは難しい時代なんだろう。

「あなたの塾代ぐらいになればね、なんつって」

午前中だけだった勤務時間が夕方までになり、やがて棚卸しだ飲み会だと言って夜も留守にすることが増えたそうだ。

「忙しいからって言って、出来合いの惣菜なんかが並ぶようになって…まぁ俺は、しょーがねぇなぁって思ってたんだけど、親父がね」

仕事を終えたあとの晩酌のつまみが、スーパーの唐揚げじゃあ味気ないよね。その気持ちはとてもわかる。
でも、働きながら家事をこなすのも大変なことで。共働きは譲り合い折り合わないとうまく回らない。

「親父が文句を言う。するとお袋の外出が増える。で、出来合い頻度があがる。悪循環だよねー、ははは」

両親の仲はどんどん険悪になり、別れる別れないの話も出てるらしい。

ああ、お母さんが言ってたゴタゴタだかバタバタだかの話がこれか。

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