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初音さんの二十日間
第3章 初音の心は母心
「しんみりさせたくて話したわけじゃないんで。それに…逃げてきたのはそれだけが理由じゃないし」
「え?」
まだ何か抱えてんのか?
どうしよう、私ごときが解決できる問題なんだろうか?
「まー、いろいろありますよ。初音さんだってそうでしょ?」
私の問題…それはやっぱり山辺とのことだ。
私に柊二くんのお母さんを責める資格はない。むしろ責められなくてはならない立場だ。
見られていない、見つかっていないだけで、私がしていることは柊二くんのお母さんとおんなじだもの。
不倫はイケナイコト。
それは当人同士だけでなく、むしろ周りに与えるダメージの大きさを言うことなんだと、私は真剣に考えることをしていなかった。
「もー、やめましょう、この雰囲気!」
メソメソと暗くなった空気をかき回すように腕を振り回した柊二くんは、コーヒーを淹れにキッチンへ消えていった。
「え?」
まだ何か抱えてんのか?
どうしよう、私ごときが解決できる問題なんだろうか?
「まー、いろいろありますよ。初音さんだってそうでしょ?」
私の問題…それはやっぱり山辺とのことだ。
私に柊二くんのお母さんを責める資格はない。むしろ責められなくてはならない立場だ。
見られていない、見つかっていないだけで、私がしていることは柊二くんのお母さんとおんなじだもの。
不倫はイケナイコト。
それは当人同士だけでなく、むしろ周りに与えるダメージの大きさを言うことなんだと、私は真剣に考えることをしていなかった。
「もー、やめましょう、この雰囲気!」
メソメソと暗くなった空気をかき回すように腕を振り回した柊二くんは、コーヒーを淹れにキッチンへ消えていった。