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初音さんの二十日間
第1章 受験生がやってくる!?
『自宅学習になったらすぐって話なの。ほら…昭司さんとこゴタゴタっていうかバタバタっていうか…いま大変らしいのよ』
「そんなん知らないし関係ないしー」
『そんなこと言わないでよ。受験直前の大事な時期なんだし、協力してあげて』
「そんなセンシティブな協力、ムリだって」
『あんたんとこ余ってる部屋あったでしょ。そこ空けてあげればいいじゃない』
確かに分不相応な2LDKに住んでますが。
独り暮らし歴も10年になればそれなりに荷物も増えるんですよ。
「余ってる部屋なんかな…」
『あとはごはんの面倒だけみてあげればいいんだから』
出たよ、こっちの話を聞かないモード。
「えー、ごはんとかメンドくさ…」
『あんたどうせ外食ばっかなんでしょ。いい機会だからちゃんと料理しなさい』
「だからって…」
『とにかく、ご本人が早めに上京して慣れておきたいって言ってるんだし、お父さんがもう返事しちゃったし』
なにそれ、相談とかお願いとかすっ飛ばしの強制執行かい。
『そういうわけで、水曜日の夜に東京駅に着くそうだから宜しくね』
「ちょっとっ、お母さん!」
……ちっ、切られた。
試験直前でナーバスになってる思春期男子の扱いなんてわかんないよ!!
どーすんの、もう!!
「そんなん知らないし関係ないしー」
『そんなこと言わないでよ。受験直前の大事な時期なんだし、協力してあげて』
「そんなセンシティブな協力、ムリだって」
『あんたんとこ余ってる部屋あったでしょ。そこ空けてあげればいいじゃない』
確かに分不相応な2LDKに住んでますが。
独り暮らし歴も10年になればそれなりに荷物も増えるんですよ。
「余ってる部屋なんかな…」
『あとはごはんの面倒だけみてあげればいいんだから』
出たよ、こっちの話を聞かないモード。
「えー、ごはんとかメンドくさ…」
『あんたどうせ外食ばっかなんでしょ。いい機会だからちゃんと料理しなさい』
「だからって…」
『とにかく、ご本人が早めに上京して慣れておきたいって言ってるんだし、お父さんがもう返事しちゃったし』
なにそれ、相談とかお願いとかすっ飛ばしの強制執行かい。
『そういうわけで、水曜日の夜に東京駅に着くそうだから宜しくね』
「ちょっとっ、お母さん!」
……ちっ、切られた。
試験直前でナーバスになってる思春期男子の扱いなんてわかんないよ!!
どーすんの、もう!!