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初音さんの二十日間
第1章 受験生がやってくる!?
『昼過ぎには終わる予定なんだけど、そっち行っていいか?』
「あー…」
『なに?予定でも入ってるのか?』
「予定っていうか…」
家庭のある山辺と週末を過ごすチャンスなんて滅多にないことなのに、私は返事を渋ってしまった。
「来週からしばらく、親戚の子を預かることになっちゃったの。で、いま部屋の片付けしてるから」
『なんだよそれ?』
「受験生。2月半ばまで居候させるの」
『女の子?』
「ううん」
『男って…それは不謹慎だろ』
不機嫌な沈黙が耳を伝って伝染する。
不謹慎って言葉、あなたが言うわけ?
「親戚の子だよ?高校生で10コも年下だし」
『イマドキの高校生は立派な大人だぜ。それに…』
「なに?」
『居候がいるんじゃお前んチ使えないじゃないか』
今度は私が不機嫌な沈黙を投下する。
『初音?』
使えないって、なに?
ウチはラブホじゃないんだけどっ。
「あー…」
『なに?予定でも入ってるのか?』
「予定っていうか…」
家庭のある山辺と週末を過ごすチャンスなんて滅多にないことなのに、私は返事を渋ってしまった。
「来週からしばらく、親戚の子を預かることになっちゃったの。で、いま部屋の片付けしてるから」
『なんだよそれ?』
「受験生。2月半ばまで居候させるの」
『女の子?』
「ううん」
『男って…それは不謹慎だろ』
不機嫌な沈黙が耳を伝って伝染する。
不謹慎って言葉、あなたが言うわけ?
「親戚の子だよ?高校生で10コも年下だし」
『イマドキの高校生は立派な大人だぜ。それに…』
「なに?」
『居候がいるんじゃお前んチ使えないじゃないか』
今度は私が不機嫌な沈黙を投下する。
『初音?』
使えないって、なに?
ウチはラブホじゃないんだけどっ。