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初音さんの二十日間
第8章 鬼の居ぬ間の
最寄り駅に近づくにつれてフェードアウトする山辺にかぶさるように、柊二くんがフェードインしてくる。
なんたるや、この身勝手現象。
いやいやいや、鶴はもう空へと飛び立ったやもしれぬ。
ひきはらわれた居候部屋に置かれた置き手紙、なんて恐ろしい光景を想像すると頭から血が引きそうだ。
もしもの場合の気付薬としてビールや焼酎を買い込み、とぼとぼと下を向いて歩いた。
あの角を曲がると自宅のマンションが見える。明かりがついていなかったら焼酎をラッパ飲みしながら帰ろう。
重たい頭を持ち上げて見上げれば、
3階の窓に
柔らかく灯る
希望の火!
走れ!初音よ!!
なんたるや、この身勝手現象。
いやいやいや、鶴はもう空へと飛び立ったやもしれぬ。
ひきはらわれた居候部屋に置かれた置き手紙、なんて恐ろしい光景を想像すると頭から血が引きそうだ。
もしもの場合の気付薬としてビールや焼酎を買い込み、とぼとぼと下を向いて歩いた。
あの角を曲がると自宅のマンションが見える。明かりがついていなかったら焼酎をラッパ飲みしながら帰ろう。
重たい頭を持ち上げて見上げれば、
3階の窓に
柔らかく灯る
希望の火!
走れ!初音よ!!