この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
初音さんの二十日間
第8章 鬼の居ぬ間の
「どお?美味しい?」

暖かい湯気のもとは根菜のスープだった。

「うん、このプチプチしたのが美味しい」

「それね、押し麦。美容にいいらしいっすよ」

「麦ぃ?へええ」

口に入れるとホロホロ崩れる鶏肉と、舌だけでつぶれるほど柔らかい大根と、そして何より湯気の向こうにあの子がいること。なんて幸せな味なんだろう。

「美味しい」

「そう?よかった」

嬉しそうに笑う顔。
見たかった。これ見たかった。
帰らずにいてくれたんだね。
それだけで胸がいっぱいだよ。

土曜の事を謝ろうと思っていたが、今は戻ってきたこの柔らかな空気を壊したくなかった。

/172ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ