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初音さんの二十日間
第9章 闘え!アラサー女!
アチコチに耳をたて集めたタイでのトラブルは、迅速に飛んだ山辺の神対応でうまく収束に向かっているらしい。
会いたいという言葉に対する返事は、出来ずにいた。
これで察してくれよ…みたいな気持ちもあった。
別れ話ほど嫌な場面はない。
とりあえず本人が帰国するまでは何も進めない。
「…なるほどね」
温かい酒って気持ち悪い!と魔王をロックで飲む夏希の隣で、私はまたもお湯割をすすっていた。
冷たい時よりもフルーティーな芋の香りが立って飲みやすいのにな。
「で、あの不倫課長を捨てるわけだ」
「ヤな言い方」
週末の渋谷でヘベレケになった私を心配した…と言うより面白がった夏希とようやく予定が合って、神田の飲み屋で乾杯する木曜日。
二杯目を半分ほど飲んだあたりで、この一週間の心境をすべて話してしまった。
会いたいという言葉に対する返事は、出来ずにいた。
これで察してくれよ…みたいな気持ちもあった。
別れ話ほど嫌な場面はない。
とりあえず本人が帰国するまでは何も進めない。
「…なるほどね」
温かい酒って気持ち悪い!と魔王をロックで飲む夏希の隣で、私はまたもお湯割をすすっていた。
冷たい時よりもフルーティーな芋の香りが立って飲みやすいのにな。
「で、あの不倫課長を捨てるわけだ」
「ヤな言い方」
週末の渋谷でヘベレケになった私を心配した…と言うより面白がった夏希とようやく予定が合って、神田の飲み屋で乾杯する木曜日。
二杯目を半分ほど飲んだあたりで、この一週間の心境をすべて話してしまった。