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初音さんの二十日間
第9章 闘え!アラサー女!
「初音!」
「そうです。あの子のことが好きなんです。だから山辺さんとはもう会えません。こんなふうに来てもらうことも迷惑です」
一度言葉がこぼれたら止まらなくなった。
「私はあなたに対して欲張らずにいましたよね。時々会って数時間一緒に過ごして…それで満足でした。それで満足出来る程度の気持ちだったんです」
立ち上がって山辺の前で再び仁王立ちした。
なんだかもういろんな事が止まらない。
「でもあの子への気持ちは違います。あの子の気持ちが欲しい。カラダが欲しい。あの子と過ごす時間もあの子との未来も、全部が欲しくてたまらないんです!」
よれたネクタイに乱れた髪の山辺は、私の反撃にポカンと口を開いたまま微動だにせずにいる。
「だからもうあなたには会いません!」
「勝手なこと言うな。俺の…俺の気持ちはどうなるんだ?」
「はああ!?勝手なこと言ってんのはどっちなのよっ!?」
さっきの柊二くんよろしく、ネクタイの結び目を掴んで締め上げた。
「そうです。あの子のことが好きなんです。だから山辺さんとはもう会えません。こんなふうに来てもらうことも迷惑です」
一度言葉がこぼれたら止まらなくなった。
「私はあなたに対して欲張らずにいましたよね。時々会って数時間一緒に過ごして…それで満足でした。それで満足出来る程度の気持ちだったんです」
立ち上がって山辺の前で再び仁王立ちした。
なんだかもういろんな事が止まらない。
「でもあの子への気持ちは違います。あの子の気持ちが欲しい。カラダが欲しい。あの子と過ごす時間もあの子との未来も、全部が欲しくてたまらないんです!」
よれたネクタイに乱れた髪の山辺は、私の反撃にポカンと口を開いたまま微動だにせずにいる。
「だからもうあなたには会いません!」
「勝手なこと言うな。俺の…俺の気持ちはどうなるんだ?」
「はああ!?勝手なこと言ってんのはどっちなのよっ!?」
さっきの柊二くんよろしく、ネクタイの結び目を掴んで締め上げた。