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純の恋人
第9章 彼の本性
「そっか、そうだよね。純ちゃんは自分から男を誘うような、馬鹿な女じゃないよね」
そして晴久さんは私の上着のボタンに手をかけると、それを外していく。
「でもさ、純ちゃんは少し学習した方がいいよ。こんなに魅力的な体見せつけられたら、純ちゃんにその気がなくても虫が寄り付いてくるんだって。このままあいつらと友達でいたら……すぐにヤられちゃうよ」
露わになった肌に触られると、鳥肌が立つ。ずっとしまい込んでいた記憶が、鍵の向こう側で叫び出す。この手は嫌だ、早く逃げろ、と。
「あいつらが諦めるまで、しばらくここで一緒に暮らそう? 大丈夫、ここはあいつらと敵対してる人達のアジトだから、そう簡単に見つからないよ」
晴久さんの手が、私の乳首を摘む。その刺激に、私は思わず心のままを叫んでしまった。
「――いやっ、離して!!」
拒絶の言葉に、晴久さんは一瞬硬直して、目の色を変える。私の肩を痛いくらい強く掴むと、地を這うような声で呟いた。
「どうして……嫌がるの」
「痛い、触らないでっ! こんなの嫌、離してくださいっ!!」