この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
純の恋人
第9章 彼の本性
彼には、すっかり冷たくなった私の体温も、ぐちゃぐちゃになった涙も、何も見えないらしい。勝手な理屈を吐き出すと、私の乳首に舌を這わせた。
「っ、んーっ!!」
生まれて初めて感じる、ねっとりした他人の滑り。気持ち悪くて顔を逸らしても、彼はそこをじっくりと舐め続ける。
「可愛いなぁ……ピンク色で、ピンと勃ってて、オレの理想だよ」
感じたくないのに、神経は勝手にそこへ向かってしまう。ぴちゃ、と音が立つと、声にならない声が喉を震わせた。
「オレ、我慢出来ないや。痛いの好きなら、あんまり優しくしなくてもいいよね? 一回、とにかく入れたいな」
しばらくぞわりとした感覚に耐えていると、彼は私を四つん這いにさせる。お尻だけ高く上げさせられ、頭を地面に押しつけられると、逃げるにも逃げられなかった。
「ああ、でもアンジュも濡れてきてるじゃん。オレ、ちゃんと気持ち良く出来てるんだね」
パンツを下げられ、大事なところへ無遠慮に触れる彼の指。私だって触った事のない奥へ、ぐっと突き立てられる。体の中心から駆け巡る未知の感触に、私はむせび泣いた。