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純の恋人
第9章 彼の本性
重力のせいで、根元まで刺さった彼の物。止めたい熱がさらに高くなって、私は立ち上がろうと膝に力を入れる。
その瞬間、彼が私のお尻を平手打ちする。パシンと響く音と同時に、皮膚に走る痛み。驚きでまた座ってしまい、彼が私の中を抉った。
「ゃああっ!」
思わず彼の方に倒れ込めば、彼は私の胸を弄りだす。前から走る刺激に体を反らせば、またお尻を叩かれた。
「やんっ! んぁっ、ああっ!」
後ろの痛みから逃げれば、前を責められる。膝の上から逃げようとしても、彼を抜く前に腰を掴まれ戻されてしまう。上下左右にもがく私の姿は、はたから見れば自ら腰を振る淫らな女である。いつの間にか私は、自分が何がしたいのか分からなくなっていた。
「いやっ、あ、く、んんっ!!」
深く突き刺さるたびに、突き抜ける衝動。それは私の絶望を忘れさせ、獣にさせる。何も考えたくない、見たくない。現実から逃れるには、私を絶望に叩き落とす腕にしがみつくしかなかった。
「……く、イク、あ、ああ」
バチバチと目の前に火花が走れば、もう後先の事なんて目に入らなかった。