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純の恋人
第5章 三人の正体
 
「マスカレード……」

 私はCDを手に取り、ジャケットを見てみる。ピンクのツインテールで、パピヨンの仮面を付けた女の人。ライブハウスで歌っていた、私の記憶の中の人が、他のメンバーらしき人と共に映っていた。

「純、思い出したの!?」

 すると姉が慌てた様子で、私の肩を掴む。どうやら姉も、何か知っているらしい。私はCDを握りながら、姉に聞き返した。

「思い出したって、どういう事!? このバンドと私に、なにか関係があるの!?」

 私が思い出した訳ではない、と気付くと、姉は泣き出しそうな顔でうつむく。さらには声を聞きつけたイドさんも、心配して顔を覗かせた。

「純ちゃん、大丈夫……?」

「あ……いえ、その」

 別に、姉を責め立てるつもりじゃない。私がどうしようかと焦ると、姉はぽつりと呟いた。

「だって純、きっと信じないもの……」

 イドさんはかがんで、姉の顔を覗き込む。そして、かつて私にそうしてくれたように、優しく声を掛けた。

「信じないって、なにがですか? 大事なお姉さんの話を、純ちゃんが聞かないなんて有り得ないですよ」
 
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