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桃尻娘はpeachpie🍑
第10章 心と身体は別?
「そんな、子供の頃の約束を…だからって…!馬鹿っじゃないの?」

桃子はエレベーターから飛び出した。
そして駅まで全速力で走り、ちょうど入ってきた電車に乗り込んだ。

いつもよりだいぶ早い電車内は若干空いていた。

息を切らせながらポールにしがみついた。

「だから?じゃあ、あの彼女は何なのよ。結婚するって言っていたし…やっていることが滅茶苦茶じゃない?」
桃子はブツブツ呟いていた。


そして学校近くのコーヒーショップに入り昨日出来なかった予習を始めた。

暫くすると、部活の朝練に向かう生徒が登校し始めた。
桃子は勉強道具を片付け、席を立ち店から出ようとすると
学校に向かう松本が見えた。
昨日余裕がなく冷たくしてしまい、謝ろうと思い店を出ると
松本の腕にスッと手を絡めた女子がいた。

桃子は立ち止まり様子を見ていた。

松本は嫌がる様子も無く黙って前を向き歩いていた。
二人が校門に入ると、桃子はゆっくりと歩き出した。

「桃!」
桃子が振り向くと部活が一緒の友達だった。
「ねぇ、知ってる?松本君ったら桃子に振られてもう次の彼女を作ったんだって!」

「え?振られて?私…振ってないけど…」

「昨日みんなの前で振られたって言ってたわよ?」

「昨日?あ…」

そうか…
昨日は一人で居たくて…
それだけだったのに振ったになってしまったんだ…


「言葉って難しいね…」
桃子はいよいよひとりぼっちになってしまったんだと
寂しさで胸が痛んだのだった。



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