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桃尻娘はpeachpie🍑
第10章 心と身体は別?
駅は今日も混雑していた。
ホームは電車待ちの人が沢山いた。

階段を下りホームに着くと、桃子は急に震えだしてしまった。

あの時の…ホームに落ちる瞬間が頭の中にフラッシュバックしてしまったのだ。

誰かに押されて、ホームに落ちる瞬間、電車のライトが見え…
落ちた後、直ぐにホームの下に転がり込んだ事を思い出した。
直後に電車が真横を通り…
そこから記臆が無いのだが、怖くて堪らなかった事は覚えていた。



恐怖に震え立ち止まった為、後ろから来る人達が何人もにぶつかり、桃子はよろけてしまった。
急に頭痛がし、吐き気もしてきたのだった。

「桃ちゃん?」
南條が立ち竦み震えている桃子を抱きかかえた。

「大丈夫だから…大丈夫だよ。ゆっくり…ゆっくり息をして。」
比較的人が空いている空間に桃子を抱きかかえながら誘導した。

「大丈夫。大丈夫。」
と桃子の背中を摩りながら優しく言った。

震えながらも
「学校に…行かなくちゃ。」
桃子は電車がホームに入ってくると、満員電車に乗り込もうと歩き出した。

「桃ちゃん。今日は学校は辞めておいたら?家まで送るから…」

桃子は意地でも学校に行こうと思っていた。

「大丈夫。ありがとう。行かなくちゃ。」

南條の腕から離れ桃子は電車の入り口に向かった。


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