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桃尻娘はpeachpie🍑
第10章 心と身体は別?
「不純異性交遊をしていると、多くの人から連絡を受けているが…」

「不純性?」

「大人の男の人と関係を持って…お金を貰っているのかい?」

「お金?」

「援助交際とも言う…かな」

「していません。」

「親の留守に男を家に呼んだり、学校帰りにホテルに泊まったり…それも制服で…我が校の名前に傷が付き、他の生徒まで…」

「していません!」

「本当だな?警察も動いているんだよ。それとも無理矢理連れ込まれたとかか?」

「いえ。ありません。」

「暫く自宅謹慎していなさい。」

「え?何故ですか?私は何も…」

「学校にも立場が…電話やメールや手紙が沢山来てるんだよ。警察まで動いているし…。」

桃子は涙が溢れそうになっていた。
必死で堪え校長室を出た。

そして教室に行き自分の荷物を持ち再び廊下に出た。

「桃子?」
松本は教室を抜け出し桃子を追った。

「謹慎だって。あはは。」
桃子は松本を見ないで歩いていた。

「謹慎って…何で?」

「不純異性交遊…援助交際をしたから…」

「え?したのか?」

「したんだって。」

「え?え?」

「警察も動いているって。」

「は?警察?桃子、逮捕されるのか?」

「されないよ。悪いことしていないもの。」

「そ…そうか。。桃子…」

「松本君、泣きそうな顔をして…泣きたいのは私なのに。」

「あ…そうだな。ごめん。守るよなんて言っておいて何も出来ないな。」

「ううん。松本君は元気をくれる。だから…大丈夫よ。」
桃子は力無く笑い松本の肩に手を置いた。

「何でも言って。出来る限り力になるから。」

「ありがとう。じゃあ、またね。」

「気を付けて帰れよ。」

「バイバイ。」

桃子はゆっくりと歩き出した。

駅に着くと桃子は、意を決して電車に乗ろうとホームに降りた。
だが、震えが起こり呼吸が苦しくなり、座り込んでしまったのだ。

「大丈夫…大丈夫…」
自分に言い聞かせていた。

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