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桃尻娘はpeachpie🍑
第11章 好きだから…
「結婚するなんて、言ってないだろ?」

南條は背後から抱き締めている女性の腕から離れた。

「好きな人がいるからと、言っただろ?」

「でも、あなたは、他に好きな人がいてもいいなら結婚するって言ったわ。」

「私は構わないわ。でもいずれは私から離れられなくさせる自信もあるもの。第一、あんなに昨夜から燃えたじゃない。何度も何度も。」

女性は桃子の前に立ち、
「彼ったら、私を寝かせてくれないのよ。」

桃子は俯いていた。

「あなたいくつ?こんな所に来て…まだ学生?」

南條は、
「桃ちゃん、ちょっと待って。今着替えるから。場所を移動しよう。」

「秀ちゃんは…私を…好き?」

「あ、あ、好きだよ。」

「この人は?好き?」

「ん…好きかな。」

「選べないんでしょ?」

「いや…桃ちゃんが好きだよ。」

「私が好きでも他に好きな人もいるんでしょ?」

「でも、桃ちゃんは絶対に失いたくないんだ。」

「私が悲しい想いをしても、他の女性を求めるんでしょ?」

「いや…ど…う…かな。」

「この間までお付き合いしていた人もいたし…秀ちゃんはみんな好きなのよね…」

「でも、桃ちゃんは違う。特別に好きだし、大切だよ。」

「部屋を出て話そう。なっ。。」

「私を抱いて。今すぐに。本当に私が好きなら、この人にした以上に私をして!」

桃子は自分の言っている事がめちゃくちゃだとは分かっていた。
でも止まらなかった。

「桃子ちゃん。分かったから…落ち着いて。」

「見ていてあげるわ。私以上に愛されているかを。」
女性も負けてはいなかった。

「こんな形でセックスしても、楽しくないだろ?」

「あんたなんて大嫌い!」

桃子はホテルの部屋のドアをバタンと閉めた。


そしてエレベーターを降り、ホテルを出ようとすると
南條は追いかけてきた。

「愛してるのは、桃子だけだ!」
南條は桃子の腕を握り締めた。

愛されているのは痛いほど良く分かっていた。

「あの人とどうぞ楽しくやってください。」
桃子はゆっくりと南條の手を払いのけた。




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