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I can never thank you enough
第1章 桃☆マジック!~甘い果実酒にふわふわ~
桃酒の味は消えて無くなって。華子の口のなかには、陽輔の味だけが残った。
―――ようちゃんは…なんでまだ服を、着てる…の?
華子はそのキス――陽輔のことで頭が一杯になってしまうようなソレ―…で放心状態になったまま、
ふと、そんなことが頭に浮かんで。
―――ポチ、ポチ。
気が付けば、無意識に陽輔のパジャマのボタンに手を掛けている華子がいた。
ボタンを外し、露になった陽輔の上半身をうっとりと見つめ、それに手を伸ばして陽輔の肌の質感を味わう。
華子の柔らかなそれとは違う、陽輔の適度に筋肉質なその質感。
鎖骨や、二の腕、そして腹…に華子は夢中になって手を這わせた。