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I can never thank you enough
第1章 桃☆マジック!~甘い果実酒にふわふわ~
普段恥ずかしがりやな反動か、華子は酔うと陽気になる。
その姿は、無防備でふわふわして、隙だらけで、少し小悪魔。例えていうなら、人懐っこい子猫みたいな感じだろうか…。
この可愛い生き物を、陽輔は自分が一緒でない時、一人で放置して置くのが不安でならなかった。
(過去に…同僚に――…ってこともあったしな)
まぁそれなりに過去に色々あって。
普段の飲み会などでは、グラスに2~3杯程でとどめるように陽輔は華子に言い渡してあるのだ。
それも、陽輔が迎えに行ける時限定で、だ。
お人好しな華子のこと、騙されて持ち帰りなんて凄くチョロそう…で。気がついたら相手の住みかだったなんて、そんな悪夢は願い下げだ。
“ようちゃん過保護だよ!”
そんな華子の不平不満を陽輔はすかさず馬耳東風。
過保護でけっこう!そんな風に思う陽輔は、まさに、奥さまを溺愛する旦那様だった。