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囚われ
第1章 捕らわれの瞳

高校2年生の夏
私は、家族をなくした
毎年、恒例のキャンプからの帰り道
いやな音がした
目覚めたとき
私を見ていたのはこの世の人とは思えない美形な男の人だった
背は、165センチある長身なわたしより20センチほど高くて
起き上がれない私は、彼を見上げるのがとても大変だったことを覚えている
黒い髪の間から見える瞳は、一度みたら捕らわれてそらすことを許さない
クールな顔立ちに、彼を取り巻く空気が私を魅了するのに一秒もかからなかった
でも、私はこの人に魅了された後にすぐに思った
この人に捕まってはいけないって

