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逆襲のフィメス
第1章 プロローグ 夜の始まり
「少し離れろ……向き合って話せるぐらいがいい」
「……おかしな人」
とはいえ、それが何であれ客に言われた通りにするのが自分の商売だ。異論はない。
舞い姫は腰をずらして言われた通りにした。そのはずみで背に垂れる長い金髪が揺れる。
周囲が再び、今度は遠慮のない、煽るような淫喘で満たされてゆく。
「アアンッ! アッ、アッ……」
「んくぅっ! はあっ……だめぇ」
「やぁんっ! んぷっ……ぷちゅっ」
「ガハハッ! もっとだ! もっと乱れて見せろ!」
「アッ……アーッ!」
どこの席でも、絡み合い男と女がひとつになっていた。
夜が始まったのだ。
だが、湾曲したソファの端と端、テーブルを挟んで向き合う形となった二人の間には沈黙のみ。
「……おかしな人」
とはいえ、それが何であれ客に言われた通りにするのが自分の商売だ。異論はない。
舞い姫は腰をずらして言われた通りにした。そのはずみで背に垂れる長い金髪が揺れる。
周囲が再び、今度は遠慮のない、煽るような淫喘で満たされてゆく。
「アアンッ! アッ、アッ……」
「んくぅっ! はあっ……だめぇ」
「やぁんっ! んぷっ……ぷちゅっ」
「ガハハッ! もっとだ! もっと乱れて見せろ!」
「アッ……アーッ!」
どこの席でも、絡み合い男と女がひとつになっていた。
夜が始まったのだ。
だが、湾曲したソファの端と端、テーブルを挟んで向き合う形となった二人の間には沈黙のみ。