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逆襲のフィメス
第9章 悶える女兵士
(こいつら……やはり、どこかおかしい。妙に浮かれているような……)
ログスには知る由もなかったが、明日はフィメスの一年の内で最も大きな祭日であった。
精夜祭。
フィメス帝国の建国を記念する日であると共に、フィメスの戦士たちが一年に一度だけ、収穫した精をその身に受けることができる聖なる日。
その日から数えて一週間、フィメス中の戦士たちは恋人と共に夜を過ごし、互いに精を交換するのだった。
もちろん、若い戦士たちは厳格にそのしきたりを守ることなぞせず、前夜ともなれば浮かれた乱痴気をする者も少なくない。特に故国を遠く離れた辺境の地とあればなおのこと。
それに加えて指揮官であるラーナが、こういった方面には割と鷹揚であったこともあり、この南方辺境の砦では兵舎を中心にすでに放埓なムードが蔓延していたのだ。
その一例が、ログスが連れ込まれたこの兵舎の一室であった。
ログスには知る由もなかったが、明日はフィメスの一年の内で最も大きな祭日であった。
精夜祭。
フィメス帝国の建国を記念する日であると共に、フィメスの戦士たちが一年に一度だけ、収穫した精をその身に受けることができる聖なる日。
その日から数えて一週間、フィメス中の戦士たちは恋人と共に夜を過ごし、互いに精を交換するのだった。
もちろん、若い戦士たちは厳格にそのしきたりを守ることなぞせず、前夜ともなれば浮かれた乱痴気をする者も少なくない。特に故国を遠く離れた辺境の地とあればなおのこと。
それに加えて指揮官であるラーナが、こういった方面には割と鷹揚であったこともあり、この南方辺境の砦では兵舎を中心にすでに放埓なムードが蔓延していたのだ。
その一例が、ログスが連れ込まれたこの兵舎の一室であった。