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逆襲のフィメス
第10章 果てさせられて
※ ※ ※
「チ……あいつ、変な騒ぎを起こさなきゃいいが……」
ブツブツと独り言を口走りながら、プレティディスは木陰から木陰へと身を隠しながら移動していた。
精夜祭の前日、色気づいたフィメスの兵士たちが気もそぞろとなるこの日を待っていた。
動き回るなら夜よりは白昼のほうがむしろ楽と踏んで、奴隷の禁足エリアへと忍び込んだのだ。
読みはズバリ的中し、兵舎の配置をあらかた押さえることができた。
この先は指揮官ラーナの本陣だろう。あとは見つからずに搾精場へと戻り、何食わぬ顔で奴隷たちの輪の中に戻れば良い。
言い訳などなんとでもできる。
そもそも今日は特別だ。兵士たちはあれこれ詮索するより、今夜からのお愉しみのことで頭がいっぱいなのだ。
無事奴隷たちのエリアまで辿り着くことさえできれば……。
「チ……あいつ、変な騒ぎを起こさなきゃいいが……」
ブツブツと独り言を口走りながら、プレティディスは木陰から木陰へと身を隠しながら移動していた。
精夜祭の前日、色気づいたフィメスの兵士たちが気もそぞろとなるこの日を待っていた。
動き回るなら夜よりは白昼のほうがむしろ楽と踏んで、奴隷の禁足エリアへと忍び込んだのだ。
読みはズバリ的中し、兵舎の配置をあらかた押さえることができた。
この先は指揮官ラーナの本陣だろう。あとは見つからずに搾精場へと戻り、何食わぬ顔で奴隷たちの輪の中に戻れば良い。
言い訳などなんとでもできる。
そもそも今日は特別だ。兵士たちはあれこれ詮索するより、今夜からのお愉しみのことで頭がいっぱいなのだ。
無事奴隷たちのエリアまで辿り着くことさえできれば……。