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逆襲のフィメス
第10章 果てさせられて
「ラーナ、それはこちらが訊きたいわ。どうしてこんな所に奴隷がうろついているのかしら?」
ソフィアが苛立ちを露わにして突っかかる。
「それは……うーん、コイツに聞いてみないとなあ……オイ」
そラーナがそう言っただけで、傍に付き従っていた二人の兵士が駈け寄り、プレティディスの腕を取る。
「……よーっく訊いておけよ……あとで俺が行くまで解放するなよ。確か行商人という話だったが……どういう商売をしているのか、面白いネタを教えてもらえそうだ」
(ハッ……やっぱりだ)
ツボ所って奴をわかってらっしゃる。
プレティディスは肩をすくめてラーナに微笑んでみせた。それを目にしてラーナも楽しそうに片方の口の端を吊り上げる。
おとなしく連行されていくプレティディスを尻目に、ラーナは事もなげにソフィアに返事を返した。
「どうせ、どこぞやのネズミだろ。辺境じゃよくあることさ」
「よくまあそのように平然と……」
ソフィアが苛立ちを露わにして突っかかる。
「それは……うーん、コイツに聞いてみないとなあ……オイ」
そラーナがそう言っただけで、傍に付き従っていた二人の兵士が駈け寄り、プレティディスの腕を取る。
「……よーっく訊いておけよ……あとで俺が行くまで解放するなよ。確か行商人という話だったが……どういう商売をしているのか、面白いネタを教えてもらえそうだ」
(ハッ……やっぱりだ)
ツボ所って奴をわかってらっしゃる。
プレティディスは肩をすくめてラーナに微笑んでみせた。それを目にしてラーナも楽しそうに片方の口の端を吊り上げる。
おとなしく連行されていくプレティディスを尻目に、ラーナは事もなげにソフィアに返事を返した。
「どうせ、どこぞやのネズミだろ。辺境じゃよくあることさ」
「よくまあそのように平然と……」