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逆襲のフィメス
第11章 裸身の聖儀式
二人共、身に着けているのは見習い戦士の薄い武闘着で、覆っているのは乳房と腰だけという出で立ちだ。
普段なら集団教練で見習い戦士たちが溢れかえる広い闘技場の上に登るのはこの二人だけ。
他の者らは武舞台を取り囲んでやんやの歓声を送っている。
「ラーナ! やっちまえ!」
「ソフィア様~! 頑張って!」
皆、物心つく前から一緒にここで育てられてきた同期生の仲間だ。
今日は彼女たちフィメス戦士学校の二百五十期生の卒業試験の日なのだ。成績の下位の者から順に試合をし、最終成績を決定する。
卒業の可否を決定するものではないため、試験といってもほとんどお祭り騒ぎだ。長きに渡った見習い戦士時代が終れば本物の戦場に配属される。その最後の青春を楽しむのが目的で、成績など気にしない者も多い。
だが、この二人は違った。
誰もが認める抜きん出た実力を持ちながらも、ラーナはずっと次席。優等生のソフィアにはかなわないで来た。
勝てばその順位は入れ替わる。
普段なら集団教練で見習い戦士たちが溢れかえる広い闘技場の上に登るのはこの二人だけ。
他の者らは武舞台を取り囲んでやんやの歓声を送っている。
「ラーナ! やっちまえ!」
「ソフィア様~! 頑張って!」
皆、物心つく前から一緒にここで育てられてきた同期生の仲間だ。
今日は彼女たちフィメス戦士学校の二百五十期生の卒業試験の日なのだ。成績の下位の者から順に試合をし、最終成績を決定する。
卒業の可否を決定するものではないため、試験といってもほとんどお祭り騒ぎだ。長きに渡った見習い戦士時代が終れば本物の戦場に配属される。その最後の青春を楽しむのが目的で、成績など気にしない者も多い。
だが、この二人は違った。
誰もが認める抜きん出た実力を持ちながらも、ラーナはずっと次席。優等生のソフィアにはかなわないで来た。
勝てばその順位は入れ替わる。