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第11章 裸身の聖儀式

　ラーナへの勝利がようやく実感となる。日頃は口の悪いラーナに合わせて侮るような物言いをする間柄ではあったが、決して簡単な相手ではなかった。

　手強いライバル。その彼女を倒せたのはこれが為であった。

「さ……こちらへおいでなさい」

　クイーントリスが微笑んで手招きをする。主席となった卒業生を校長が手ずから体を洗い清める伝統。

「あの……でも」

　湯から上がろうと腰を浮かせた所でソフィアはためらった。
　この頃急速に女らしくなってきたとはいえ、まだまだ未発達な自分の体。

　成熟した大人の色香に溢れるクイーントリスの胸の肉や腰つきの前には比べるべくない。

　もじもじと恥じらっていると、クイーントリスのほうから歩み寄って、胸を隠していたソフィアの腕がそっとどかされる。

「綺麗よ……ソフィア」

　ピンク色にほんのりと染まった、優等生の滑らかな乳房が将軍の瞳に映り込む。

（や……あ……私の……見られて）