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逆襲のフィメス
第11章 裸身の聖儀式
 ぴちゃ……

 クイーントリスが、手の中の白い聖液をソフィアの背中に塗り付けた。

「ひゃうっ……」

 くすぐったような冷たい感触に、思わず声をあげてしまう。

 聖液とは、ぬるぬるとした特別性の石鹸水だ。晴れて兵士となったフィメスの女は成人として認められ、精夜祭に参加する権利を与えられる。

 戦士学校の主席となった者は、卒業生を代表して、精液を模した「聖液」でその身を清められる栄誉を与えられるのだ。

 聖液をまとわりつかせたクイーントリスの手がソフィアの前に回る。
 うなじを撫ぜ、胸の谷間にトロリとした液体を流れ落し、丸く、円を描くようにして両の乳房にもゼリーのようなそれを塗り広げる。

(あっ……ンッ……んふぅっ……)

 心地良い肌触り。女神の指先。硬く尖ったソフィアの桃色の乳先までにも塗布される聖なる液水。

「立ったままは危ないわ……」

 そう言って、クイーントリスは、ソフィアから身を離すと、敷布の上へと誘った。

(あ……ずっと傍に身を寄せていて欲しかったのに……)

 そんな名残惜しい気持ちを抱きながらも少女は大人しく従い、上気した裸身を横たえる。
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