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逆襲のフィメス
第2章 美しき襲撃者
帝国フィメスは周辺諸族を奴隷化して勢力を拡大する覇権国家として名を馳せている。
しかし、何より人々の耳目を集めるのは女だけの国であるということだった。
奴隷とした男たちの子種で血を繋ぐ彼女たちは、どういうわけか女しか生まない。しかも、生まれてくるのは例外なく美女ばかりなのである。
生後すぐに母親から引き離され、冷酷な戦士としての教育を叩き込まれる彼女たちを「血の婚約者」と呼ぶ者もいる。
戦いの前に、その指を軍刀のリングに通し、戦とエンゲージ(婚約)する。それがフィメスの兵士たちなのだ。
雨露に濡れ光る髪と素肌を躍らせて、集落に雪崩れ込んだ美しき牝獣たちは、小隊に分かれて次々に粗末な住居へと飛び込んでいく。
南方未開のジャングルに暮らす小部族の、丸太を組み合わせて造られた小屋には鍵のついた扉などない。いともたやすく侵入を許してしまう。
「きゃあああ!」
「フィメスの奴隷狩りだあああっ!」
しかし、何より人々の耳目を集めるのは女だけの国であるということだった。
奴隷とした男たちの子種で血を繋ぐ彼女たちは、どういうわけか女しか生まない。しかも、生まれてくるのは例外なく美女ばかりなのである。
生後すぐに母親から引き離され、冷酷な戦士としての教育を叩き込まれる彼女たちを「血の婚約者」と呼ぶ者もいる。
戦いの前に、その指を軍刀のリングに通し、戦とエンゲージ(婚約)する。それがフィメスの兵士たちなのだ。
雨露に濡れ光る髪と素肌を躍らせて、集落に雪崩れ込んだ美しき牝獣たちは、小隊に分かれて次々に粗末な住居へと飛び込んでいく。
南方未開のジャングルに暮らす小部族の、丸太を組み合わせて造られた小屋には鍵のついた扉などない。いともたやすく侵入を許してしまう。
「きゃあああ!」
「フィメスの奴隷狩りだあああっ!」