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第12章 大浴場の乱交

　ラーナは同期の皆よりも発育は良いほうだ。胸を張れば堂々たるバストはピンと乳首を上に向けて瑞々しい。

　鍛え込まれて無駄な肉の一切ない締まったウェスト、そしてうっすらと脂肪の乗った逞しい長い脚。その付け根から豊かに隆起するヒップラインは見事な女戦士の美を体現していた。

　妙齢のクイーントリスと比べて、肉体の魅力が劣っているとは思っていない。

「チッ……いまでもクサクサしててもしょーがねーや！　ひと汗流して忘れるとすっか！」

　しかし、そうは簡単にはいかなかった。

　ラーナが浴場に入ると、奥の方で、裸身を寄せ合い、いちゃついている二人の見習い戦士のカップルがいた。

　一人は、充分に大人の女と言っても通じる……いや、背丈だけなら大人たちよりも頭ひとつ高い体格。

　片やもう一方はまだ子供のような体形。

　キーラとラフィンだ。

（あいつら……また）

　虫の居所の悪さも手伝って、裸でじゃれ合う二人の姿が勘に触ったラーナは、そちらへ向かってのしのしと歩いていった。