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逆襲のフィメス
第13章 フィメス皇帝
(……っと、俺はどうしたらいいんだ)
ソフィアが跪いてしまったため、ラーナはその隣で一人突っ立ったままとなる。どうにも居心地が良くないが、一緒に跪いてしまうとソフィアと仲間と見なされてしまいそうでためらわれた。
結局、一瞬迷った末ラーナは、一歩下がって立ったまま事の成り行きを見守ることにする。
ふた呼吸ほどの間をおいてから、ソフィアが口を開いた。それは決意のこもった震える声だった。
「どうか……どうか私を、将軍……クイーントリス将軍付きの近衛兵団に……」
「なっ……」
(……アホかコイツは!)
と、思わず声が出てしまったラーナだったが、その叫び声はクイーントリスの叱責によってかき消された。
「何を申しているのです、ソフィア! 主席といえど、分をわきまえなさい!」
「い、いいえ私は……」
弱々しく抗弁しようとするソフィア。だが、それはエニミスの高らかな笑い声で遮られた。
ソフィアが跪いてしまったため、ラーナはその隣で一人突っ立ったままとなる。どうにも居心地が良くないが、一緒に跪いてしまうとソフィアと仲間と見なされてしまいそうでためらわれた。
結局、一瞬迷った末ラーナは、一歩下がって立ったまま事の成り行きを見守ることにする。
ふた呼吸ほどの間をおいてから、ソフィアが口を開いた。それは決意のこもった震える声だった。
「どうか……どうか私を、将軍……クイーントリス将軍付きの近衛兵団に……」
「なっ……」
(……アホかコイツは!)
と、思わず声が出てしまったラーナだったが、その叫び声はクイーントリスの叱責によってかき消された。
「何を申しているのです、ソフィア! 主席といえど、分をわきまえなさい!」
「い、いいえ私は……」
弱々しく抗弁しようとするソフィア。だが、それはエニミスの高らかな笑い声で遮られた。