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逆襲のフィメス
第2章 美しき襲撃者
「ククッ……女と思って甘くみていたか? あなどっていたと反省しているか?」
剣を持たぬ左手で、乱れた長い髪を直しながらラーナ。
ベッドの上でならこの上なく色っぽい仕草であろうが、ここは略奪の戦場。相手の男の目にそれは嗜虐に酔う征服者の余裕としか映らないだろう。
返事を待たずに女隊長は言を続ける。
「お前達男どもはいつもそうだ。何故あなどる? どうして、一撃目を外されてから気を引き締め直そうとする? 戦いの場で反省するなど愚の骨頂とは思わぬのか? そんな事だから……お前達は常に一手遅れるのだ!」
今度はラーナから仕掛けた。
袈裟懸けに振り下ろしたのは、懐に入り込むためのフェイントの太刀筋。
槍の柄で防ごうとした男の虚を突き、超近接の間合いに身を沈めて、ガラ空きになった顎の下目掛けて握り込んだ右拳を叩き込む。
垂直に伸びあがったラーナの胸の上で、形の良い乳房が勢いよく跳ね上がった。
それは、「戦との婚約指輪」が男の顎の先を砕くのに充分な一撃だった。
剣を持たぬ左手で、乱れた長い髪を直しながらラーナ。
ベッドの上でならこの上なく色っぽい仕草であろうが、ここは略奪の戦場。相手の男の目にそれは嗜虐に酔う征服者の余裕としか映らないだろう。
返事を待たずに女隊長は言を続ける。
「お前達男どもはいつもそうだ。何故あなどる? どうして、一撃目を外されてから気を引き締め直そうとする? 戦いの場で反省するなど愚の骨頂とは思わぬのか? そんな事だから……お前達は常に一手遅れるのだ!」
今度はラーナから仕掛けた。
袈裟懸けに振り下ろしたのは、懐に入り込むためのフェイントの太刀筋。
槍の柄で防ごうとした男の虚を突き、超近接の間合いに身を沈めて、ガラ空きになった顎の下目掛けて握り込んだ右拳を叩き込む。
垂直に伸びあがったラーナの胸の上で、形の良い乳房が勢いよく跳ね上がった。
それは、「戦との婚約指輪」が男の顎の先を砕くのに充分な一撃だった。