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逆襲のフィメス
第14章 勃起堂々たる
「フフ……足りないのは愛ですよ。だから射精しない。そう言ったでしょう?」

 勝ち誇るかのようなカイオラルの口調。

(そんなはずは……そんな……)

 ラーナは両手で肉茎を包み込み、今まで以上に激しくこすり始めた。跪くその姿はまるで神に祈りをささげる乙女のようだ。

 しかし、それでも神は――カイオラルは願いを聞き届けてはくれなかった。憎らしい程に硬く、がっしりと幹を伸ばしたまま、風雨にビクともしない巨木のように超然と屹立だけを保っている。

「クソッ! どうしてっ……どうして射精しないんだよっ!」

「納得いかなければ、口を使ってもいいんですよ……」

 カイオラルが挑発する。

(く……口……だと……)

 口を使ってするのは搾精女だけだ。

 そもそもフィメスの女は男のモノを挿入するという習慣がない。授精はチリユコの実から獲れた精液だけ。直接胎内に射精させるなど、下劣極まりない、動物のするような行為と受け止められている。
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