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逆襲のフィメス
第15章 優等生の自慰
「ソフィア……」

 感じ入ったかのように呟いて、クイーントリスが立ち上がり、ソフィアの背後へと回る。

 ソフィアにはわかっている。ここから先は妄想の世界。現実の自分は今、夜の寄宿舎の自室で一人で疼く体を慰めている。

 想像の中で、クイーントリスは何も言わずに優しくソフィアを抱きしめる。その手がソフィアの着衣の下に這い込んでくる。

「あ……」

 自分の胸に当てられた手。それはソフィアの手。そしてクイーントリスの手だ。指がゆっくりと肌の上にうねりを作り、じんわりとした甘い刺激を広がらせる。

「ん……クッ……はあっ……」

 尖らせた乳首の形を確めるようになぞりながら、ソフィアはついに大きな喘ぎを漏らしてしまった。

(はしたない声……クイーントリス様に軽蔑されてしまう)

 ――いいのですよ、ソフィア……乱れなさい……私の前でだけは、本当の貴女でいていいの……。

 妄想の中でソフィアの想い人は、優しい言葉で慰めてくれる。そしてその指でも。

 下腹をなぞる愛撫。やがてそれは深い所へと降りてゆき……。
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