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逆襲のフィメス
第15章 優等生の自慰
「まあ、素敵な……」

「母の形見なのです。正装の際にはいつもつけているのですが、この国の風習ではどうなのかと思いまして」

「……心配要らないわ。こういう言い方をしてはなんですけれど、フィメスでは男の装いにとやかく言う者はおりませんもの」

「そうですか」

 何しろ男は皆、性奴なのである。搾精される姿はほぼ裸だ。

「安心しました……ありがとうございます」

 カイオラルは礼を言ってソフィアを見つめた。その眼差しにソフィアは落ち着かないものを覚える。

 先ほどまでしていた自慰を感づかれたのではないか。何を考えているかわからない彼の黒い瞳は全てを見透かすかのようだ。

(あっ……)

 そんなことを考えたせいか、ソフィアは股間に疼くものを感じ取った。きっとまた濡れはじめている。

 質問の答えを得たというのにカイオラルはいとまを告げずに寝台の上に腰を下ろしたままだ。先ほどまでソフィアがはしたなく脚を拡げて座っていた位置。

 微妙な間ができた。
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