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逆襲のフィメス
第16章 秘密の夜の姫
「こういう風にか?」

 カイオラルが二本の指を真っ直ぐににして、濡れそぼった蜜液の中へヅプリと挿し込んだ。

「あっあ! んっはあああああああああっ!」

 ンニスの腰が跳ねる。体がいっそう丸くなり、女の孔をカイオラルの指にいっそう深く挿し出そうとするかのようだ。

 ぐちゃぐちゃと音を立てて荒っぽく出し入れされる指。その度にぬかるみは熱を増し、溢れる蜜を増やす。

「あっ……ああっ……ああっ! んふあぁあああっ! ああっ! 凄いっ……自分でするのと全然違うっ……ああっ……こ、こんなのっ……これほどとはっ……ああああああっ!」

 一般人と違って王女は恋人も作れない。考えてみれば不憫なことだった。

 カイオラルの知らぬ事であったが、性器の挿入をタブー視するフィメスでは、たとえンニスが将来結婚して性奴を持ったとしても男と女の交わりはない。

 国と引き換えにしてでも良い。そうまで思いつめるほどに欲望が膨れ上がってしまっても無理からぬというものだ。

(性格にもよるのだろうが……)

 カイオラルの前であられもなくよがる王女の顔。快楽に酔いしれ、威厳も貞淑さもかなぐり捨てた本性丸出しの浅ましい表情。
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