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逆襲のフィメス
第17章 誘惑の淫売窟
「なあ、ソフィア……櫛飴の屋台がそこにあるじゃねえか。カイオラルに食わせてやろうぜ」
櫛飴とは、長い棒に突き刺した果物に飴掛けをした砂糖菓子である。雨の甘さと果実の酸味が融け合った、フィメスの女たちの好物であった。その人気っぷりは屋台の前にはできている行列を見ればわかる。
「こんな屋台の食べ物なんて……」
外国からの賓客に食べさせるのは失礼だというのだろう。だが、ラーナはソフィアも櫛飴が大好物であることを知っていた。
「いいじゃねーか、屋台以外で櫛飴が食える場所なんてどこにあるんだよ」
「それはそうだけど……」
「俺も食べたいし、ソフィアもいっしょに食べようぜ。三人前、買って来てくれよ」
「私も食べてみたいです。ローメールでも、似たような屋台の食べ物は好きですし」
カイオラルも乗ってきたのを見て、ラーナは内心ほくそ笑む。
それじゃあ、とソフィアが屋台に飴を買いに行った隙に、ラーナはカイオラルに耳打ちした。
「なあ、お前……昨日の夜、どこに行ってたんだ?」
櫛飴とは、長い棒に突き刺した果物に飴掛けをした砂糖菓子である。雨の甘さと果実の酸味が融け合った、フィメスの女たちの好物であった。その人気っぷりは屋台の前にはできている行列を見ればわかる。
「こんな屋台の食べ物なんて……」
外国からの賓客に食べさせるのは失礼だというのだろう。だが、ラーナはソフィアも櫛飴が大好物であることを知っていた。
「いいじゃねーか、屋台以外で櫛飴が食える場所なんてどこにあるんだよ」
「それはそうだけど……」
「俺も食べたいし、ソフィアもいっしょに食べようぜ。三人前、買って来てくれよ」
「私も食べてみたいです。ローメールでも、似たような屋台の食べ物は好きですし」
カイオラルも乗ってきたのを見て、ラーナは内心ほくそ笑む。
それじゃあ、とソフィアが屋台に飴を買いに行った隙に、ラーナはカイオラルに耳打ちした。
「なあ、お前……昨日の夜、どこに行ってたんだ?」