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逆襲のフィメス
第18章 媚肉と剣の女
(骨っぽい所もあるんじゃねえか……この野郎)
心に余裕のようなものが生まれる。
決闘を思いついたのは、淫売窟で味合された屈辱を晴らすためではあったが、初めてカイオラルを怒らせることができ満足する。
いきり立つカイオラルを、手真似でとどめ、ラーナは言った。
「ちょい待ちな……決闘の終わりはどこの国でも似たようなもんだろうが、始め方にはフィメス式があるんだ……おい、キーラ!」
ラーナに呼ばれてキーラが二つの杯を捧げてやって来る。
「酒だ。杯を受け取りな、そして腕をこう……」
互いに杯を持った腕を絡めて、その状態のまま中身を飲み干す。
空にした杯を周りの者に見せつけて、ラーナが叫んだ。
「誓おう、次にこの中に注がれるのはカイオラルの血だと!」
なるほど。促されずとも理解したカイオラルも続けて声を張り上げる。
「誓おう、次にこの中に注がれるのはラーナの血だと!」
わあああああっ! と、ひと際大きな歓声が上がった。
「行くぜっ!」
杯を受け取ったキーラが闘技場から出るや否や、ラーナが剣を振り上げて襲い掛かった。
心に余裕のようなものが生まれる。
決闘を思いついたのは、淫売窟で味合された屈辱を晴らすためではあったが、初めてカイオラルを怒らせることができ満足する。
いきり立つカイオラルを、手真似でとどめ、ラーナは言った。
「ちょい待ちな……決闘の終わりはどこの国でも似たようなもんだろうが、始め方にはフィメス式があるんだ……おい、キーラ!」
ラーナに呼ばれてキーラが二つの杯を捧げてやって来る。
「酒だ。杯を受け取りな、そして腕をこう……」
互いに杯を持った腕を絡めて、その状態のまま中身を飲み干す。
空にした杯を周りの者に見せつけて、ラーナが叫んだ。
「誓おう、次にこの中に注がれるのはカイオラルの血だと!」
なるほど。促されずとも理解したカイオラルも続けて声を張り上げる。
「誓おう、次にこの中に注がれるのはラーナの血だと!」
わあああああっ! と、ひと際大きな歓声が上がった。
「行くぜっ!」
杯を受け取ったキーラが闘技場から出るや否や、ラーナが剣を振り上げて襲い掛かった。