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逆襲のフィメス
第18章 媚肉と剣の女
「決闘を所望され、受けて立っておりました。しかし……」
カイオラルが息も絶え絶えなラーナから体を離して素早く立ち上がり、クイーントリスに答える。
しかし、クイーントリスは客人に対するこれまでの態度とは違い、その言葉を冷たく遮った。
「ラーナに尋ねています」
「う……ぐ……」
ラーナは答えることができない。クイーントリスを満足させるような答えなどハナからないのだ。それに、全身に回った淫靡な肉快楽のせいで、頭が働かない。
「決闘だったのですか?」
クイーントリスが周りの者達に問う。
皆が頷いた。キーラも杯を見せて正式な戦いであったことを示して見せる。
クイーントリスは再びラーナに向かうと、厳しい裁定を言い渡した。
「客人と決闘をしたことは咎めません。私が問うのは敗北の責任です」
「お……俺は……まだ負けて……」
「勝負はついていたように見えましたが」
有無を言わさぬ口調で断じるクイーントリス。
「……決闘の終わりはわかっていますね? 敗北を認めるか、さもなくば……」
そう言って鞘から剣を抜き、横たわるラーナに突きつける。
「……死です」
カイオラルが息も絶え絶えなラーナから体を離して素早く立ち上がり、クイーントリスに答える。
しかし、クイーントリスは客人に対するこれまでの態度とは違い、その言葉を冷たく遮った。
「ラーナに尋ねています」
「う……ぐ……」
ラーナは答えることができない。クイーントリスを満足させるような答えなどハナからないのだ。それに、全身に回った淫靡な肉快楽のせいで、頭が働かない。
「決闘だったのですか?」
クイーントリスが周りの者達に問う。
皆が頷いた。キーラも杯を見せて正式な戦いであったことを示して見せる。
クイーントリスは再びラーナに向かうと、厳しい裁定を言い渡した。
「客人と決闘をしたことは咎めません。私が問うのは敗北の責任です」
「お……俺は……まだ負けて……」
「勝負はついていたように見えましたが」
有無を言わさぬ口調で断じるクイーントリス。
「……決闘の終わりはわかっていますね? 敗北を認めるか、さもなくば……」
そう言って鞘から剣を抜き、横たわるラーナに突きつける。
「……死です」