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逆襲のフィメス
第19章 水責め懲罰房
 ラフィンが限界だった。

「イッたら許さないからっ! 私と一緒にイクの……でも指は止めたら駄目!」

「そ、そんなっ……ツッ……ああっ!」

 キーラの無茶な命令に、いじらしくも従おうと、ラフィンは挿入した指をぐねぐねと激しく動かしながら、必死にエクスタシーを耐える。

 その美しい顔の眉間に歯ぎゅっとしわが寄せられ、閉じた瞼の上でぷるぷると長い睫毛が震えていた。

 だが、堪えれば堪えるほど、いや増す快感は膨れ上がり、切なさの蒸気が肉を内から蒸し上げるのだ。

「アアッ……アアアッ……アアア……も、もう……」

 もうこれ以上は無理だった。ラフィンが全身をピンクに染めて、堪えきれなくなったそのとき……

「い、いいわっ……ラフィン……イクのよっ……私もっ……あ、あああっ……イッ……イクッ……イッちゃ……」

「キーラァッ!」

 向かい合ったまま、膝立ちのキーラが、そして横たわるラフィンが、同時に波の頂に達した。

「「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!」」

 ぱちゅうっ……じゅぱあああっ! ぴっ……ぷぴゅううううっ!

 高く高く潮を噴き上げて、二人の体が寝床の上で同時に跳ねる。

「キーラ……」
「ラフィン……」

 愛しげに互いの名前を呼び合う二人。

 そんなわけで、地下へと通じる牢屋の入口の監視は、全くといって良い程疎かにされていたのである。
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