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逆襲のフィメス
第19章 水責め懲罰房
「続き……だと?」

「貴女はまだ負けを認めていない」

「そっ……それは……」

「まさか、私が負けを認めたなどと本気で思っているのではないでしょうね?」

「フン……勝ちは勝ちだ……とは言えねえか……」

 さしものラーナも昼間の決闘は、自分の負けであると認めざるを得なかった。

「それで? その事を確めにわざわざここまで? ご苦労なこったな!」

「いいえ……途中で終っていましたから、終わらせに」

 カイオラルが下衣が濡れるのもかまわずに、掘の中に足を踏み入れるとラーナの前に立った。

 狭い空間だ。息がかかるほどの距離で、闇の中に浮かぶラーナの裸身をじっくりと眺める。

 扉の向こうで揺れる燭台の炎の色合いが、ラーナの萌えるような赤い髪と褐色の肌を淫靡に照らし出していた。

「貴女は美しい……」

 ラーナは黙ったまま目を背ける。
 だが、この胸の高鳴りはなんだろう。今日二度も自分に屈辱を与えた相手に、こんな歯の浮くようなことを言われて、どうしてこんなに心がそわつくのか。
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