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逆襲のフィメス
第21章 白百合黒百合
彼女もまた、ソフィアと向かい合わせになった長椅子に身を横たえ、酒を舐めながら、かつての青春時代に想いを馳せていた。
篝火がパチパチとはぜる音が耳に心地良い。精夜祭の前夜は、その闇の帳の中に幾組みものフィメスの恋人たちを隠して更けゆく。一年に一度の戦士たちの繁殖の祭典。
「あのとき、クイーントリス様は私の……」
つい口にしてソフィアはハッとした。
(私ったら、どうしてこんなことを? 今まで誰にも言ったことなんてないのに! そうよ……こんな恥ずかしい事、言えるわけないのに!)
「なあ……教えてくれよ。抱かれたんだろ? クイーントリスに……。あいつに体中に精液を塗りつけられて、お前はどんな声で鳴いたんだ?」
いつの間にか、ラーナが長椅子を降りて、ソフィアの傍らに来ていた。
「ちょっと……ラ、ラーナ……どうしたの?」
「フッ……妬いてるだけさ」
「えっ?」
ラーナの顔がすぐそばにあった。長椅子のソフィアに体を重ねる。
「それより教えてくれよ。クイーントリスはあの日、お前をどうした? どうやって、お前に可愛い声を上げさせたんだ……こんな風にか?」
篝火がパチパチとはぜる音が耳に心地良い。精夜祭の前夜は、その闇の帳の中に幾組みものフィメスの恋人たちを隠して更けゆく。一年に一度の戦士たちの繁殖の祭典。
「あのとき、クイーントリス様は私の……」
つい口にしてソフィアはハッとした。
(私ったら、どうしてこんなことを? 今まで誰にも言ったことなんてないのに! そうよ……こんな恥ずかしい事、言えるわけないのに!)
「なあ……教えてくれよ。抱かれたんだろ? クイーントリスに……。あいつに体中に精液を塗りつけられて、お前はどんな声で鳴いたんだ?」
いつの間にか、ラーナが長椅子を降りて、ソフィアの傍らに来ていた。
「ちょっと……ラ、ラーナ……どうしたの?」
「フッ……妬いてるだけさ」
「えっ?」
ラーナの顔がすぐそばにあった。長椅子のソフィアに体を重ねる。
「それより教えてくれよ。クイーントリスはあの日、お前をどうした? どうやって、お前に可愛い声を上げさせたんだ……こんな風にか?」