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逆襲のフィメス
第22章 罠に堕ちた女
ただでさえ閉鎖的なフィメス軍にあって、今日は精夜祭であり、面倒事はごめんだとばかりに来訪者を門前払いにしようとしているのだろう。おそらく、ここだけではなく今日に限っては各地のフィメスの営地で似たようなやり取りが見られているに違いない。
だが、何気なく目をやったソフィアは、訪問者と思しきその男の顔を見てハッと固まった。
そう、男。
訪問者は男だった。
男は皆、性奴とするフィメスの野営地に自ら訪れるなど正気とは思えないが、ソフィアが驚いたのはその事ではなかった。
「カイオラル殿!」
おもわず叫んだ名前に、男が反応する。
「これは、ソフィア殿!」
まだ少年の線の細さがあった五年前とは見違えるほど逞しい体つきとなっていた。頭ひとつ高くなった背丈はもう大人のもので、隆とした筋肉は、どんな性奴隷よりも力強く見える。
それでも、彼の目……何を考えているか見通すことの難しいその瞳は変わらず。穏やかながらも愛想良く動くその表情も変わっていなかった。
だが、何気なく目をやったソフィアは、訪問者と思しきその男の顔を見てハッと固まった。
そう、男。
訪問者は男だった。
男は皆、性奴とするフィメスの野営地に自ら訪れるなど正気とは思えないが、ソフィアが驚いたのはその事ではなかった。
「カイオラル殿!」
おもわず叫んだ名前に、男が反応する。
「これは、ソフィア殿!」
まだ少年の線の細さがあった五年前とは見違えるほど逞しい体つきとなっていた。頭ひとつ高くなった背丈はもう大人のもので、隆とした筋肉は、どんな性奴隷よりも力強く見える。
それでも、彼の目……何を考えているか見通すことの難しいその瞳は変わらず。穏やかながらも愛想良く動くその表情も変わっていなかった。