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逆襲のフィメス
第22章 罠に堕ちた女
「ハハッ……そうやって説明をして頂くと……なんだか、あの頃のようですね」
そうだ。
数日間ではあったが、ソフィアはずっとカイオラルに付き添ってあちこちとフィメスを案内し、質問されては答え、文化の紹介をしたのだった。
まだ少女だった自分。
若返ったような気分になる。
「そうですね……なんだか嬉しい気分」
「私もです……会えて良かった」
途中、ラーナに報せにやった門衛が戻って来るのとすれ違った。
すれ違いざまに問題ないかと目で尋ねると、門衛が頷き返したのでソフィアはホッと胸を撫で下ろす。
陣幕の前に辿り着き、念のため一声かけた。
「ラーナ司令官! ローメールの使者カイオラル殿をお連れしました」
「入りな……」
ラーナのその声に、ソフィアの中で不安が首をもたげる。
懐かしさが先に立ってつい、カイオラルをここまで連れてきてしまったが、この二人は決闘までした間柄だ。
果たして、面会が無事に行われる物かどうか。あのときのようにまた何か起きれば外交問題になりかねない。
そうだ。
数日間ではあったが、ソフィアはずっとカイオラルに付き添ってあちこちとフィメスを案内し、質問されては答え、文化の紹介をしたのだった。
まだ少女だった自分。
若返ったような気分になる。
「そうですね……なんだか嬉しい気分」
「私もです……会えて良かった」
途中、ラーナに報せにやった門衛が戻って来るのとすれ違った。
すれ違いざまに問題ないかと目で尋ねると、門衛が頷き返したのでソフィアはホッと胸を撫で下ろす。
陣幕の前に辿り着き、念のため一声かけた。
「ラーナ司令官! ローメールの使者カイオラル殿をお連れしました」
「入りな……」
ラーナのその声に、ソフィアの中で不安が首をもたげる。
懐かしさが先に立ってつい、カイオラルをここまで連れてきてしまったが、この二人は決闘までした間柄だ。
果たして、面会が無事に行われる物かどうか。あのときのようにまた何か起きれば外交問題になりかねない。